たった3分でよ〜く分かる!PTAのエントリー制
こんにちは。PTAブロガーのいさおです。
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PTA2.0 〜PTA役員・会員・非会員のストレスを下げる、たくさんのアイデア〜
さて、今回のテーマの「エントリー制」、PTAを何とか良い方向に変えていきたいなぁと思って活動してる人は、ネットで出てくる言葉で、なんとなく聞いたことがある人もいると思います。
「エントリー制」は「強制」の反対の考え方であることぐらいはイメージができると思うのですが、いったいどのような仕組みがエントリー制に当てはまり、その仕組みを導入することによって、いったい全体なにが良くなるのかハッキリ分かる人も少ないのではないかと思います。
ぼく自身も、ネットで「エントリー制にすべし」のような主張を見かけて考えてたんですが、「待てよ、そもそもエントリー制ってなんだ?」と思って、全国のPTA仲間に聞いてみて整理ができました。
最も伝えたいのは、「エントリー制」への移行は、参加者集めの問題解決手法の一つでしかなく、エントリー制だけに着目して導入を目指すと、かえって話をややこしくすることもあるということです。
この記事は、強制なくPTAを運営する実務バリバリの方からのご意見をもとに作成していますので、かなり参考になると思います(相談いただければ、あなたの問題解決もメンバーが一緒に考えます!)
逆に、ネット上には、PTAの実務を知らない、改革に失敗している人にもかかわらず「これが唯一の正解だ!」と主張している意見も多いのでご注意ください。うまくできた人から聞くのが成功の近道ですよ!
では今回もよろしくお願いします!
PTAのエントリー制には2つの意味がある
まず「エントリー制」から整理していきましょう。
エントリーという言葉を辞書で調べると「参加申し込み」と出てきます。なので、申し込みによって参加者を決めるのが狭義のエントリー制ということになります。
- PTAに入会すること
- PTAの役員・委員になること
- PTA活動に参加すること
これらが申し込みによってなされているなら、おめでとうございます、あなたのPTAはエントリー制ということになります。
さあ、ここからもう一段掘り下げていきますね。
次に考えるのは、この申し込みのレベルです。本人の意志に関わらず、申し込むように勧める、頼む、泣きつく、…、このような行為が入ってくるとグレーからブラックな感じですね。ただ、最終的に申し込んだ形が担保されていれば広義のエントリー制と言えるでしょう。
逆にエントリー制ではない例は、
- 本人の意思と関係なく推薦だけで決める
- くじ引きで決める
といったパターンでしょう。それと、一人一役やポイント制というのは、またこれとは違う概念ですのでご注意ください。一人一役にみんなが納得し、それぞれの年度で申し込みで役員が決まれば、広義のエントリー制です。
エントリー制を導入できるPTAの前提
PTAをエントリー制にする、というと響きはなかなか良いですよね。改革してるぞって感じにもなります。ネットの情報で「エントリー制に変えた!」という話題もしばしば目にします。
エントリー制をスムーズに導入できるPTAというのは、もともと保護者がPTAに肯定的だったり、活動内容がスリム化されていたりしていることなどの好条件がそろっている可能性があると思います。
エントリー制にして良くなった!との記事があったとしても、そのPTAはもともとエントリー制にせずとも良くなっていた可能性があることにご注意ください。エントリー制は募集手段の一つにすぎません。
どんなやり方を取ろうとも、参加したい、参加しても良い、参加して良かった、という状況ができていなければ、PTAは良くならないのです。
PTAをエントリー制にするより大切なこと
エントリー制は募集手段の一つです。導入できるほうが良いのでしょうが、PTAを良くするためにはもっと大切なことがあります。
それは、参加する人にとって魅力的な活動をつくり、しっかりと伝えるということです。つくることと伝えることはセットですね。むしろ伝えることの方が重要かもしれません。
よくPTAをやった人が「やってみてよかった」という感想をおっしゃられます。やってみて良かったというのは裏返せば、やるまではあまり良いイメージがなかったということです。
中身の分からないお菓子を買うことがないように、活動の中身が分かりにくいPTA役員に手を挙げるというのは難しいことなんです。それぞれの委員や活動の内容、良いところ悪いところ、時間がどれだけ取られるか、といったことを整理して、メンバーに分かりやすくプリントにしてお渡しするというところに、まずはぜひ取り組んでもらいたいです。
まとめ:エントリー制にすることはPTA問題の解決策ではない
繰り返しですが、エントリー制は募集手段の一つでしかありません。根本的な解決にはなりません。
委員や活動内容の充実、スリム化、見える化をコツコツとやっていくことがPTA改革の本筋です。それができてくれば、あとは委員の体制変更や入会届の整備、エントリー制への切り替えなどは、その時のメンバーで相談して順次やっていけばいいでしょう。
▼入会届についてはこちらの記事もどうぞ
PTA活動に肯定的な人が増えていれば、そのような制度変更もかなりやりやすくなっているでしょう。
まずは「活動内容の適正化」に取り組んでください!
では今回はこの辺で!
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