あなたのコミュニケーション力こそがPTA問題を解決するパワーだ!
こんばんわ。PTAブロガーのいさおです。
今回も寄稿です。普段はこちらのブログで書いてます。
▼PTA2.0 〜PTA役員・会員・非会員のストレスを下げる、たくさんのアイデア〜
いきなりですが、PTAの悪しき習慣や活動の強制など、いわゆるPTA問題を解決するには何が必要だと思いますか?
* 入会届
* ポイント制の廃止
* 個人情報保護
など…
どれも重要なものに感じますよね。
ダメな仕組みを廃止していくのはとても大事なことですが、仕組みを変えてもそこにいる人たちの気持ちが変わらなければ、実際の中身が強制的になったり、PTAをやらない人を批判するといった、歪みが起こるでしょう。
なので、ぼくは「仕組みを実装するプロセス」を重視します。PTA問題を解決するには、誰かが声を上げ、今のやり方を見直すというプロセスが必ずあります。その誰かがあなたであれば、ぜひ読んでもらいたい。
改革をやるからには、お子さんの在学中に、仕組みも気持ちもより良いものにしていきたいと思いますよね。ぼくもPTA役員経験者として、世の中のPTAが良くなっていくことに少しでも役立ちたい。そして、PTAの難しい問題を解決することができたら、あなた自身の生活においても多大なプラスになると思います。
今回は、PTA問題解決に最も大切な「コミュニケーション」についてお伝えします。
どうぞよろしく!
目次
PTAの問題・解決策を共有するには「伝え方が9割」
PTAを変えるには「ココがダメだ!」「こういう風にしろ!」といきなりPTA役員や学校に襲いかかってはダメです。やり方に問題を抱えていてるPTA役員であっても、「人は誰しも自分の至らなさを指摘されたくない生き物なんだ」ということを頭に入れておいてください。
例えば、勉強しなきゃと分かってるけどついつい遊んじゃったテスト前、って学生時代の経験は誰しもあるでしょう。その時オカンやオトンが「こら!遊んでばかりせずに勉強しろや!」と襲いかかってきたことはないですか?そこで、「はい、わたしが悪うござんした。今から心を入れ替えて勉強します」と思えた人は少ないでしょう。どちらかと言えば「分かってるがな、うるせーな」と思ったんじゃないでしょうか?
ぼく自身もオカン・オトンがもう少し優しく声かけしてくれたら、気持ち良く勉強できるのにと思ったことがあります。(なのでわが子には優しく声かけしてます)
つまり人は声のかけられ方によって、受け入れる可能性が大きく変わるのです。ここまでいいでしょうか?
なので、PTAに関して話を進めると、運営の問題点をあからさまに指摘すること、さらに、それに対する解決策までをいきなり話し始めることは避けた方がいいということになります。
ではどうするか?
ここは簡単な答えはないですが、役員や保護者、先生方が「こりゃさすがに良くないよな」「大きな問題に発展するとマズイかも…」と気づけるように話していければ理想的だと思います。人から指摘されるのはイヤでも、自分で気づけたことには自分ごととして考えていけますからね。
問題を指摘せずに、問題に気づいてもらう。そのために情報を伝えていくわけです。
手法として、まずアイメッセージを意識してみてください。主語を自分にして話す方法です。
「PTAのこの部分が問題です」
↓↓↓
「私はPTAのこの部分が問題だと感じてるんです」
こうすると自分の感想を言ってるので、相手を否定したいわけではないことが表現できます。
PTA問題を可視化・共有するのが解決の始まり
伝え方に気をつけなければならないことを押さえて、さて、まず伝えることは「問題点」であり「解決策」ではありません。
太ってることに問題を感じない人に、痩せるサプリを買ってもらうことが難しいように、問題を感じない人が解決策を受け入れることはありません。
なので、問題を可視化することがスタートです。決していきなり「入会届」や「個人情報保護規約」などと口走らないでください。それは解決策なので。
初めにやることは入会・退会の自由度が低いことでどのような問題が起こりえるのか?を共有すること、個人情報をテキトーに扱うとどのような不利益があるのか?を共有することです。
この場合、保護者全体の話をしても「みんな平等にやるべき」と考える人には受け入れてもらいにくいと考えられますので、どちらかというと本部役員や学校側がどんなリスクを抱えるのか?を共有しなければなりません。「何かあった時、いちばん困るのはあなたなのですよ!」というのを「あなた」という表現を使わずに気づいてもらうのですね。
* 入会届を作れ!と、殴り込みにくるやつが出たら、それこそ厄介なことになると思いますよ
* できるときに、先手先手で少しでも対応しておく方が、みんな楽にできるのでは?
* 保護者のネガティヴな感情が溜まっていくと、学校の行事ごとへの協力なんかが得られなくなることを心配します
こんな感じで、私があなたを責めるスタイルではなく、潜在的な外的リスクを見える化するような伝え方が良いと思います。
実はPTAの問題や解決パターンはありきたりなもの
実際のところ、問題や解決策はそんなにバリエーションはありません。
入会・退会の自由度についていえば、まずは退会したいという人の要望に応えればよいし、役員のなり手の問題でいえば、業務量の多さと活動時間の限定性が問題の大元であることがほとんどなので、量を減らし、時間・場所を選ばずにできる作業を割り振れば、やっても良いという人は少なくないはずです。
ウソだと思うならうまくいってるPTAの人に聞いてみてください。
結構シンプルなことに収束されるように思うのですが、実際に動かして変えていくのはそれなりに大変でしょう。基本的には上下関係のないフラットな保護者同士で、組織運営のシロウト集団なのだからムリもありません。
だけど、根本は割とシンプルだと思っておいてください。誰かが無駄に難しくしようとしてるのです。悪気があるわけではないのですが。
同じPTA問題のことを語っても誰が言ったかで受け取られ方が変わり、解決できる確率も大きく変わる
伝え方のことでもう一つ大事なことがあります。それは「誰が」言ったか?で受け取り方も変わるということです。
ハロー効果という言葉があります。人は一つの好意的な印象があれば、他のこともそれに引っ張られて好意的に感じてしまう心理のことです。
普段から愛想の良く元気に声かけしてポジティブにしている人と、そうでない人がいると、もちろんポジティブな人の方に好意を持ち、同じことを言ってもその人の話なら聞いてもらえるようになるものです。合わせて人の話を聞く力も大切ですね。力と言っても、そんな難しいものではなく、ただ聞き役に徹することだけて十分だと思います。
なのでPTA問題を話題にする以前から、勝負は始まっているのです。ぜひ、にこやかに、いろんな人と会話し、良い相談相手になっていってください。
まとめ:PTA問題を解決したければコミュニケーション力を高めよう!
この記事を読んでいただいてる人は、何かのきっかけでPTAに興味を持ち、その中で、悪しき習慣を見直していこうと考えている人も多いと思います。
問題や解決策はシンプルなので、前に進めるのは「人」の部分が大事になります。そして、人との関わりはコミュニケーションの問題なのです。
* 相手の悪いところを指摘するのではなく、アイメッセージを使って気づきを与えるようにする
* 初めは、解決策ではなく問題点、特に潜在的なリスクを見える化することに徹する
* 明るく元気に、そして話を聞くことで普段から良い印象を持ってもらう
繰り返しになりますが、PTA問題を解決するには人と人との関わりが鍵を握ります。この3つの点を参考にして、コミュニケーションを取っていってください。
最後に付け足しですが、この記事でお伝えしたことは、PTAに限らず、家庭・職場・地域などあらゆる場面で応用でき、生活を豊かにするポイントだとぼくは考えています。そういう意味でもぜひ知識として持っておいてほしいですね!
では!
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