バレンタインに立ち往生

コロナ禍のバレンタインデー

 そういえばそろそろバレンタインシーズンです。
 子を持つ親の悩みもいろいろありますが、中でもいまいましいのがバレンタインデー関連です。わたしが総理大臣になったら、まっさきにバレンタインデー禁止法を制定してやる。

 我が家(前野家)は娘が4人いますから、バレンタインデーともなると、そりゃもう大変です。昨今では「友チョコ」なる風習がすっかり定着してしまい、誰ちゃんと交換するの、幾つつくるの、どこまで既製品を使ってどこまで手作りでやるのだとか、4人全員てんでばらばらのことを言います。1人最低10個は作りますから、台所はもうチョコまみれ。全員買って済ませなさいよと言いたくもなるわけですが(実際に言う)、それでもやっぱり手作りするのだと譲りません。

 とはいえ、これは昨年までの話。ことしのバレンタインデー、このコロナ禍でどうなるのでしょう。少なくとも手作りチョコは禁止ですよね。ね?
 政府の専門家会議でも、当然議論されるでしょう。尾身先生の公式声明が待たれます。

内弁慶、手作りチョコに挑戦

 うちの娘は4人が4人とも親の目から見てそれぞれに個性ですが、大別すると2:2になります。天然パーマvssストレートヘアが2:2、二重まぶたも2:2、アトピー気味の肌質も、丸顔と面長も、きれいに2:2。社交性に関しては、下校後と週末はほっつき歩く次女四女と家にいがちな長女三女に、きっぱり二手に分かれます。

 ただ、唯一3:1になるのが、手先の器用さです。我が家は夫方が職人の家系のせいか、長女、次女、四女と比較的手先が器用です。美術のセンスもいい方で、毎年、クラスを代表して金沢21世紀美術館に作品が飾られたりしています(金沢市民限定の比喩でごめんなさい)。
 そんな中、三女だけは例外的に手先が不器用です。よく手に持っている物を落としたりしているので、手指の運動神経が鈍いのかもしれません。加えて、三女はずぬけて性格もおおざっぱ。当然、お菓子作りには向きません。

 それでも昨年は森永製菓の小枝を使ってハリネズミのチョコを作りたいと言い出しました。

 居合わせた次女と私で全力で止めたのですが、どうしてもやると言い張ります。好きにさせました。
 製造工程もそれとなく見張っていたのですが、保健所が見たら卒倒するレベル。三女よ、それは食品ですよ。
 いろんな意味で、とてもじゃないけど友達にプレゼントしていい水準ではありません。

 それでも一応出来上がった、謎の物体。
 茶色の塊に森永小枝が所狭しと刺さっている。それ以上でもそれ以下でもありません。
 ハリネズミと呼ぶにはあまりにもセンシティブな仕上がりです。ちょっと馬糞に似ています。写真を撮りそびれてしまい、お見せできないのが残念です。

 苦労の結晶をしげしげと見つめた三女、ひとことぽつりと。

「弁慶の立ち往生みたいになってしまった」

(画像引用:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000007290.html

 三女…誰がうまいこと言えと。

 三女、お菓子作りにはあんまり向いてなさそうだけれど、言葉のセンスはありそうです。

7歳ごろの三女

 そんな三女もことしは中学1年生。いろんなことが少しずつ上手になってきました。思春期の人間関係も、彼女なりに楽しんでいるようです。

 過ぎてしまえばあっという間にここまで大きくなりました。
 子どもが小さい頃は毎日が大変で大変で、だけど、かけがえのない日々でした。あの頃の写真を引っ張り出して眺めれば、苦労は遠い昔のようです。

てへぺろ風の三女

 ことしのバレンタインデーは、娘たち、どうするんだろう。
 どんな時代がこようとも、その子その子のやり方で、その時々のお楽しみを見つけてくれるよう願います。
 
 

この記事は、(株)きもちとしくみ主筆 前野芽理が書いています。 コラム、販促記事などの執筆のほか、司会業、セミナー支援も承ります。

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